どらみ

50代/女性

30 件のレビュー

投稿日順 評価順

大豆田とわ子と三人の元夫

5.0

進化し続ける坂元裕二さん脚本の、まさに珠玉のドラマでした。 伊藤沙莉さんの小気味いいナレーションに、カメラ目線でタイトルコールする松たか子さん演じる大豆田とわ子。お風呂場で『ドラゴンボール』のエンディングを歌う姿はチャーミングすぎ!二番目と三番目の元夫達がブロッコリーを武器に静かに攻撃し合うシーンは声を出して笑いました。 …と、初回からつかみは完璧です。とわ子と三人の元夫、それぞれの関係性の妙。娘や親友とのやり取りにも深いテーマがあふれています。元夫婦で歌うエンディングも必見です!

2025.06.29 投稿

最高の離婚

4.5

坂元裕二さんの脚本で台詞の一つひとつが強烈に刺さります。尾野真千子さん演じる結夏は女たちの代弁者でした。境遇は違うのに彼女の涙には毎回つられていました。もう一人、真木よう子さんの灯里も、婚約者・諒へ激昂し、方言混じりの罵倒を浴びせる場面は圧巻でした。泣きながら謝ったのに灯里に突っぱねられて部屋を出た・・・数分後の諒の行動には「人でなし」とため息が漏れました。男女のズレを痛感せずにはいられない作品です。

2025.06.29 投稿

あなたを奪ったその日から

4.0

初回からの強烈な展開に引き込まれました。衝動的に誘拐してしまった――紘海の喪失感からくる狂気は、親だからこそ理解できる部分がありますが、実際に行動に移すとなると共感しがたい。それほど罪深く、あってはならないことです。美海となった萌子ちゃんが抱える“誰にも例のない自分だけの不運な境遇”が、あまりにも重くて辛いです。北川景子さんがその美貌を封じたかのような場面に唸りました。クラシカルな音楽が印象的で美しく響きます。

2025.06.29 投稿

ゆとりですがなにか

3.0

多くのクドカン作品見た中で当時、すぐ脱落してしまった作品です。理由は後輩・山岸にむかついて、これ以上見たくなくなったからです。けれど、それだけ大賀さんが上手だったということ。役を自分のものにしていた証です。(後に再放送で完走しました)何度見ても、お芝居が自然で上手すぎた大賀さんの罪深さです。

2025.06.29 投稿

コントが始まる

4.5

奇跡のキャスティング!菅田将暉・仲野太賀・神木隆之介!演技力対等の贅沢な布陣でした。本編の伏線にもなる3人の劇中コントは息ぴったりでプロのお芝居の宝庫です。アパートでの3人同居生活、ずっとみていたいです。神木くんの簡易な女装でも圧倒的な美人ぶり!高校生大賀の泥臭く何度もアタックして恋が成就する王道エピソード。そのお相手の芳根京子ちゃん演じる奈津美が私の理想の恋人像です。

2025.06.29 投稿

リコカツ

4.0

なにより驚いたのは、瑛太さん演じる自衛隊の堅物キャラ・紘一さん。昔気質で極端すぎる…と思いきや、言動がいちいちおもしろくて、つい笑ってしまいます。回を追うごとに隠しきれない想いや苛立ちにせつなくなり、彼に愛着を抱いていました。そして極めつけは米津玄師さんのエンディング曲「Pale Blue」。特に第8話のクライマックスで流れた瞬間は、シンクロ大爆発!ここ必見です!

2025.06.29 投稿

エルピス-希望、あるいは災い-

5.0

ギリギリを攻めていてハラハラさせられるドラマでした。業界の裏側は本当にこんな感じなのだろうと想像しました。主要キャストは全員満点です。鈴木亮平さん演じる斎藤は、狡猾ながらも触れたくなり身を預けたくなるようなリアルな包容力がありました。長澤まさみさんの溺れるような恵那の気持ちにも共感できました。眞栄田郷敦さんが演じる成長著しい岸本の覚醒には思わず涙がこぼれそうに。皆の体温を感じられるお芝居に胸が熱くなりました。OPとEDの音楽もとても良かったです!

2025.06.28 投稿

エロい彼氏が私を魅わす

3.5

タイトルのセンスには閉口しましたが、言葉通り笠松将さんの肉体美とフェロモンの説得力の勝利でした。視界に入った瞬間からヒロインのように彼のパーツに釘付けになってしまいます。 結木滉星さんが演じる、らしからぬ嫌な高学歴婚約者役は珍しく、印象的でした。 最終回の結婚式、登壇直前に二人が交わすセリフが大好きです。 そこからの笠松さんのあの仕草に、わしづかみされること間違いなしです。

2025.06.28 投稿

この恋あたためますか

2.0

ストーリーもビジュアルも、全体的にどこか幼く感じられました。 そんな中で、唯一役の体温を感じられたのは、仲野大賀さん演じる新谷のヒロインへの恋心です。 報われそうで報われない、ぬか喜びばかりの展開がせつなかったです。 第7話では、コンビニ店長役の「東京03」飯塚悟志さんと部長役の利重剛さんの邂逅シーンは、遊び心がありました。

2025.06.28 投稿

年下童貞くんに翻弄されてます

1.5

タイトルに“童貞”出さなくても…と思いました。翻弄というほどでもなく、それなら帝都はもっと魅力的に攻めていてもよかったのでは?花恋の森香澄さんは可愛いけれど、帝都と花恋、好き同志になるかな…?と脚本にリアリティも感じられませんでした。

2025.06.28 投稿

浦安鉄筋家族

2.5

染谷将太さん演じる花丸木くんが最高でした! ほぼ同時期に大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信長を好演していたことを思い出すと、その振り幅にめまいがします。まさに天才。物語の細かい内容は忘れてしまっても、花丸木くんだけは記憶に強く残っています。花丸木回の第3話は必見です!

2025.06.28 投稿

同期のサクラ

3.0

田舎から上京してきた、無表情で風変わりな主人公・サクラ。とても難易度の高い役だったと思います。“ロボットのような風情なのに、怒ると難しい方言を高らかに口走り、目に精気がないままで説得力を持たせる”という、矛盾した要素を見事に成立させた高畑充希の真骨頂! 滑舌も抜群で、まさにパーフェクトでした。第3話、百合ちゃんとの女同士の口喧嘩シーンが間違いなくベストです。

2025.06.28 投稿

海に眠るダイヤモンド

5.0

制作チーム・キャスティング、申し分なしでした。もちろんストーリーにも引き込まれ、毎週放送を楽しみにしていました。…が、最終話で一転、もうせつなくてせつなくて、「鉄平の人生とは…」と翻弄されながらも、ひたすら鉄平らしさに打ちのめされました。ロスとはまた違う“ただ朝子とのその後がみたかった”という思いがずっと尾を引きました。鉄平を待ち、ベンチで一晩あかした朝子の場面では嗚咽していました。それほど感情移入していた作品。神木くん、花ちゃんの演技が忘れられません。

2025.06.28 投稿

低体温男子になつかれました。

2.0

大きな事件もなく、体質の違う二人の社内恋愛が可愛らしく描かれる物語。箭内夢菜さんの癒やし系の魅力に初めて気づけたのが一番の収穫でした。曽野舜太さんはなんだか好みが分かれそうです。

2025.06.27 投稿

子宮恋愛

1.5

こ〜れ〜は〜…なかなかの問題作。 人物設定が極端で主要人物の誰にも共感できず、タイトルのセンスとセリフに不快感。 俳優さんが気の毒に思えてしまいました。それでもタイトルで注目されて成功なのかも・・・? 唯一、高校生・里奈役の濱尾咲綺さんがとても可愛く、憶えておこうと思いました。

2025.06.27 投稿

波うららかに、めおと日和

4.0

時間をかけて丁寧に距離を縮めていった奥手な二人。 視聴者には早くから惹かれ合っていることが伝わっているので、「尊〜い!」と悶えながら見守ることになります。 親友カップルの方も、スマートな駆け引きが心地よくて、お似合いでこちらも楽しめました。 “かわいい”と“大人っぽい”ふた組のカップルを見守る素敵なドラマでした。

2025.06.27 投稿

名前をなくした女神

4.5

このドラマを見たのは、私がまだ子どもを産んでいなかった頃でした。 冒頭の出来事があまりに衝撃的で、ずっと心に残っています。 親になった今、スマホで子どもを撮るたびに、そのエピソードがふと頭をよぎります。 当たり前にマナーが求められること、落ち度があれば瞬時に広まってしまうこと、無視されること。 そして何より、子どもの写真が思わぬ“需要”にさらされるかもしれないという現実―― 当事者になって、その怖さを痛感します。数々の教訓が詰まった、忘れがたいドラマです。

2025.06.26 投稿

やんごとなき一族

3.0

美保子役の松本若菜さんの怪演に圧倒されっぱなしでした。回を重ねるごとにSNSでは『松本若菜劇場』などと期待されていきました。間違いなく美保子役が松本若菜ブレイクの引き金です。その瞬間に立ち会えて嬉しかったです!最近、『サンサーラ』が流れるニュースが起きて、美保子が脳内にあらわれます。

2025.06.26 投稿

いきなり婚

1.5

原作を読んでいたので、キャスティングに不満を覚えました。主人公と相手役がどうしてもイメージに合わなくて残念です。真央の慎ましくて健気な感じが半減したこと。創さんの格好良さと飄々とした感じはこうじゃないと思ってしまって・・・個人的な好みの問題なのですが・・・

2025.06.26 投稿

私の知らない私

2.0

翻弄される芽衣の葛藤や恐怖がすごくリアルでした。小野花梨さんの演技が本当に自然で引き込まれます。記憶をなくして不安定な中、頼れるはずの婚約者・親友・同僚がどんどん不穏にエスカレートするので視聴がしんどくなっていました。 復讐モノだから過激な展開に寄ってしまい、自分の目的のために無関係なお客様との約束を破るヘアメイクや、都合が悪いからと患者を見殺しにする医者設定には公私混同が過ぎて嫌悪感を覚えました。

2025.06.26 投稿

スミカスミレ 45歳若返った女

5.0

まず松坂慶子さんの”澄”さんがとても愛おしい。奥ゆかしくて思いやりがあって家事スキルは申し分なしです。このポテンシャルを兼ね備えて若返った“すみれ”の姿は桐谷美玲さんなのだから最強です。大学で真白君(まだこなれていない初々しい頃の町田啓太さんも必見!)と出会って惹かれ合うところはキュンキュンしました。23時に元の65歳の姿に戻るハプニングも見どころ。おとぎ話のようなこの物語を黒猫の化身役、及川光博さんの妖艶さがさらに引き立てています。

2025.06.26 投稿

くるり~誰が私と恋をした?~

4.0

ヒロイン・まことの記憶喪失をきっかけに、それぞれの立場から寄り添い始める3人の男性たち。彼らのちょっとした駆け引きのようなやりとりが交差し、思わずキュンとしてしまいます。素敵な3人に愛されることにも納得の、めるるの魅力全開のドラマでした。

2025.06.24 投稿

凪のお暇

5.0

黒木華さんと高橋一生さんのひきだしの多さを痛感しました。どちらも原作に遠い気がしたのにしっかり役に寄り添っていて感動です。音楽は優しい旋律のパスカルズで、ラストに流れる主題歌、miwaの「リブート」も痛快でした。タイトルやキーワードが画面の中で素敵にちりばめられる演出も好きです。テーマは「大切な人にどう寄り添うか」。言葉にして、行動で伝えることの大切さが、丁寧に描かれていたと思います。

2025.06.24 投稿

不適切にもほどがある!

5.0

昭和と令和を行き来するタイムスリップストーリー。どちらかだけが良いとはならなくて、それぞれの時代の問題が可視化されていて考えさせられました。阿部サダヲさんの小気味よいつっこみにハッとします。他の作品で存在は知っていたけれど、この純子役の河合優実さんの魅力は圧巻です。お気に入りは3話で『早く寝ナイトチョメチョメしちゃうぞ』のオープニングのザ・昭和感! ピンチヒッターで大活躍な八嶋さんのMr.しれっと!『八嶋無双』は現実のSNSでもトレンド入りして本当におもしろかったです!

2025.06.24 投稿

恋は闇

3.0

最終話まであらゆる人物が犯人でもおかしくない展開の連続でした。不自然なポジションのこの人・・・って思いながら完走しました。犯人は表情のひとつひとつ細やかで、怪演が素晴らしかったです!あと向葵の不器用な恋が実って嬉しかったです。

2025.06.24 投稿

続・続・最後から二番目の恋

4.0

キョンキョンと中井貴一さんだからこそ、こんなにも素敵でおもしろく毎週楽しみでした。出演者の皆さんから、「歳の重ね方」のお手本を見せていただいた気がします。それぞれが自分らしい生き方をしていて、型にはまらずに納得しながら自信を持って生きている。加齢への怖さを和らげてくれる、あたたかい作品です。

2025.06.24 投稿

嘘解きレトリック

3.0

とても見やすいドラマだと思いました。鹿乃子ちゃんにずるさがなく 左右馬さんは経済面や食欲などでちゃっかりしていたけど嫌悪感が皆無だった。邪気のなさで可愛らしく安心して観ていられた月9でした。

2025.06.23 投稿

わたしの宝物

2.0

ストーリーの着眼点は興味深かったのに、感情移入できない役ばかりで気になった。親友や同僚ってこんなに踏みこんでくるだろうか?もっと誠意をもって謝って〜とモヤモヤした。キャスティングのバランスも悪かったと思う。主題歌はとても好きです。

2025.06.23 投稿

十角館の殺人

5.0

『十角館の殺人』は、ミステリー小説の入門書と名高い原作の実写化作品です。原作は昔読んでいて、トリックだけ覚えている状態で視聴しましたが、それでも本当に良かったです!原作未読で出会いたかった…とも心底思うほど、どちらの状態でも満足感が高く、何度も繰り返し観たくなります。観ました!リピートせずにはいられないです。細部にまで原作へのリスペクトを感じ、関わったすべての方を讃えたくなりました。役者さんたちも完璧なのです。ネタバレに触れないよう気をつけながら、まっさらな感動が多くの方に届きますように!

2025.06.23 投稿

舟を編む~私、辞書つくります~

4.0

松本先生からの“なんて”のひとことは芯をつく鋭い指摘で、無意識に悪気なく相手を軽視していたことに気づかされたみどりは、ただただ恥ずかしくなっていく。私まで我が身を振り返るシーンだった。けれどちゃんと察知したみどりにはしっかり適性があって共感できた。海に駆けつけ朝日に向かって涙したみどりは会社に急いで報告。その行動力が痛快。 あたたかい風に吹かれて、涙が乾いていくその“右”の表現は秀逸で本当に素敵だった。言葉の威力を思い知る物語。次回も楽しみ!

2025.06.23 投稿